ツボ(経穴)に刺激を与え、自然治癒力を高めることで、筋肉を和らげ、神経の興奮を鎮めるなど、苦痛を取り除いたり緩和する治療を行う。はり師は細い金属針を刺して、きゅう師はもぐさを熱して患部を刺激する。頭痛や肩こり、腰痛、筋肉疲労、不眠などさまざまな症状に用いられ、スポーツ分野などにも取り入れられている。
指定養成施設で3年以上学んで国家試験に合格し、免許を取得する。合格率は、はり師77.7%、きゅう師79.0%(2013年)。養成施設では卒業時に両方の受験資格が得られ、国家試験の共通科目は一方が免除。鍼灸治療院、病院などで経験を積み、開業をめざす人が多い。