番組制作ディレクターは、プロデューサーの用意した企画を具体的なテレビ番組にするのが仕事。ドラマであれば、脚本を読み込み、構想を練る。現場で、技術スタッフを指揮し、出演者に演技指導して制作する。情報番組であれば、何人かのディレクターがいて、それぞれがスタッフを指揮して現場から取材してきた映像を、チーフディレクターがまとめ、キャスターや解説者がつないでいく。バラエティであれば、ふだんから考えていたアイデアを盛り込みながら、放送作家の台本にしたがって、タレントの信頼を得ながら収録を進める。
大学で幅広い教養を身につけ、テレビ局に入社するか、映像系や音響芸術系の大学や専門学校で番組制作技術を学び、テレビ番組制作会社などに入社する。ちなみに、専門学校では、映画制作実習、スタジオワーク演習などの科目を履修する。入社後、下積みのAD(アシスタントディレクター)時代があり、その後ディレクターに昇進する。AD はディレクターと相談し、食事などの準備、ロケ場所、撮影時間など細かに段取りする。衣装をそろえメイクの手配も行う。撮影小物の準備からロケバスの運転まで、さまざまな作業を行う。