国家公務員というと、すぐ思い浮かぶのが、霞ヶ関の各省庁やその出先機関で働いている一般行政官だろう。仕事は、各産業の監督・育成、治山治水、道路・空港・港湾の整備、環境、エネルギーから、教育、医療・福祉、外交などにわたり、予算と人を使って、政策を実行し、国の経済や国民生活の暮らしを守るのが仕事だ。
ほかに外務省専門職員、税務職員、皇宮護衛官、刑務官、海上保安官、航空管制官などの専門職員、さらに自衛官、司法官、独立行政法人や国立病院・研究所の職員なども含めると、総勢64万人以上になる。
霞ヶ関の省庁職員をめざすには、国家公務員採用試験の“狭き門”を突破しなければならない。採用試験には、総合職試験(院卒者・大卒程度)と一般職試験(大卒程度・高卒程度)、外務省専門職員、国税専門官、税務職員、皇宮護衛官、刑務官、海上保安官、航空管制官などをめざす専門職試験がある。
国家公務員採用試験に合格するには、試験対策講座が置かれている大学や短大、公務員や法律行政系の学科・コースがある専門学校で勉強するとよい。